「ありましたね。放課後空いてるか聞かれて、ごまかしたとき」
「やっぱりごまかしてたんだ。なんとなく、そんな気はしてたの。今思えばあの時から、ふたりは一緒にいたのかなって」
私と蒼真くん。ふたりして、嘘を重ねた日。
「その日からちょくちょく気にかけるようになったの。ふたりの関係を。そしたらこないだ、お祭りに行こうっていう話が聞こえて」
かなり最近の話を聞かれていたことに驚いた。
祭りの話をしたのは夏休み前……そう言えば、蒼真くんの様子がおかしかった日があったっけ。
もしかして、町田先生と関連があったのだろうか。
「先生、もしかして……蒼真くんになにか言ったんですか」
「……え」
「夏休み前、明らかに様子がおかしい日があったんです。関係がバレたかもしれないって言って、雰囲気が違くて……それって、町田先生と関係があるのかなって」
町田先生は微笑み、携帯を大事に抱えながら、私を見つめている。
「やっぱりごまかしてたんだ。なんとなく、そんな気はしてたの。今思えばあの時から、ふたりは一緒にいたのかなって」
私と蒼真くん。ふたりして、嘘を重ねた日。
「その日からちょくちょく気にかけるようになったの。ふたりの関係を。そしたらこないだ、お祭りに行こうっていう話が聞こえて」
かなり最近の話を聞かれていたことに驚いた。
祭りの話をしたのは夏休み前……そう言えば、蒼真くんの様子がおかしかった日があったっけ。
もしかして、町田先生と関連があったのだろうか。
「先生、もしかして……蒼真くんになにか言ったんですか」
「……え」
「夏休み前、明らかに様子がおかしい日があったんです。関係がバレたかもしれないって言って、雰囲気が違くて……それって、町田先生と関係があるのかなって」
町田先生は微笑み、携帯を大事に抱えながら、私を見つめている。