「失礼しまーす!!!」
そんな元気な沙希ちゃんの声が病室中に響く。
「律樹ーお前元気か〜!!」
琉斗くんがそう言いながら律樹くんの顔を覗き込んだ。
「やっぱり反応しないねー」
「反応させる技とかあんのかな?」
そんな話を2人はしていた。
4人揃ったな、、。
私が不注意で落ちたから今こうなっちゃってるけど、、、。
またいつか前みたいに4人で帰ったり遊んだり話したり出来たらいいな、、、。
私がそんなことを思っていると沙希ちゃんが私に声をかけてきた。
「結花ー!!律樹が反応したことってあるー??」
「うん!ある!ある、、、けど」
確か律樹くんのお母さんは反応したことないって言ってたよね、??
ど、どう答えればいいんだろう、、、。反応しないかもって言えばいいかな、??
私がうーんと、考えていると沙希ちゃんは不思議そうにしながら
「?結花?どうかした??」
と聞いてきた。
普通に言えばいいかな、?
私はそう思い口を開いた。
「う、うちが来たら結構反応してくれるんだけど、律樹くんのお母さんが言うには反応しないっぽいんだよね、、、。」
なんでなんだろう、、、。
私がそう思っていると沙希ちゃんは
「結花、やっぱり愛されてるね」
と言ってきた。でもからかうように言ってこなかった。
「か、関係ないでしょ!!」
「いやあるって!!好きな人にだけ反応示すんじゃない?!?!」
いや、そうなると、、、。
「律樹くんのお母さん好きじゃないみたいになるからやめてあげて?」
「、、、確かに」
「お前らどんな話してるんだよ〜!!!」
、、、確かに
琉斗くんのそんな言葉で3人で笑った。
「でも2人の話を聞く限り律樹の母さんが好きじゃないって訳じゃなくてもちろん母さんのことも好きだけどやっぱり結花が大切だし、あと結花のせいって思うなーみたいなことを思ってるから結花に反応してるんじゃね?」
そ、そうなのかな、、、。
というか、、、大切って思ってもらえてるのかな、、、?
私がそんなことを考えていたら沙希ちゃんは疲れたようにしていた。
「待って笑いすぎてお腹痛い、、、喉痛い、、、飲み物、、、。」
ここに飲み物ない、、、。
ど、どうしよう、、、。
「沙希!一緒に自販機で買ってくるか!」
「!!買う!!行こ!!」
沙希ちゃんはさっきとは違いルンルンしながら病室のドアに手をかけた。
「結花、ここで待ってるでもいいか??」
「うん!いいよ〜!行ってらっしゃい!」
私は2人が病室から出るのを見送った。