「さようならー」
そんな声と同時に教室中が賑やかになった。
今日も一日が終わり下校時刻になった。
今日は沙希ちゃん達と帰れるし楽しみだな!!久しぶりに帰れる、!!!
私はそんなことを思いながら沙希ちゃんの席に行く。
「沙希ちゃん!一緒に帰ろ!!」
私が一緒に帰ろというのが珍しかったのかびっくりしている沙希ちゃん。
でも嬉しそうにしていた。
「うん!一緒に帰ろ!!もちろん琉斗もだからね〜!!」
沙希ちゃんがそう言うと私の後ろに視線を送る。
私が振り返ると琉斗くんがいた。
「結花、俺の事忘れてね??」
少し拗ねたように琉斗くんは言った。
「いや忘れてないよ?!?!ただ沙希ちゃんから先に言った方がいいかなって思っただけで、!!」
私が少し焦ったように言うと琉斗くんはそんな私を見て笑いだした。
「じょーだんだって!!」
「琉斗、結花はこうゆうの信じちゃうからやめなよねー!!」
私がポカンとしている間に沙希ちゃんが琉斗くんにちょっとした説教をしていた。
「もう!そんなこと置いておいて帰ろーよー!」
沙希ちゃんはそう言うと立ち上がった。
「うん!そうだね!帰ろ!!」
私たちはそのまま一緒に教室を出た。
「というかさー私結花に聞きたいことがあったんだけどさ」
沙希ちゃんがそう言うと私の方を見てニヤニヤしながら続きを言った。
「毎日律樹のお見舞い言ってるの〜??」
、、、へ?
お、お見舞い、??
「えっと、毎日ではないけど学校終わりは毎日行ってる気がしなくもないかも、、、。」
私がそう言うと沙希ちゃんはニヤニヤしながら口を開いた
「愛ですな〜!!」
、、、なんかやっぱりいじられてるよね?!?!
「も、もうそうゆうのはいいから!!!」
私が少し拗ねながら言うと沙希ちゃん達はそんな私を見て笑いながら
「はーい」
と返事をした。
そんな何気ない話をしながら学校を出た。
「てか!結花、学校帰り毎日お見舞い言ってるんでしょ?!?!」
「えっと、、、うん、。大体予定がなければだけど、、、。」
私がそう言うと沙希ちゃんはひらめいたかのように言った。
「ねぇ!今日この3人でお見舞い行こーよ!!」
、、、へ?!?!
「おー!!いいじゃん!!行くの久々だわー」
え?!行くの決定なの?!?!
私がそう混乱していると沙希ちゃんは私を見て申し訳なさそうに言った。
「あ、もしかして結花予定ある感じ??」
「いや、予定はないんだけど、、、。ほんとに行くの?!」
「いや、もちのろん!!行く!!久々に会いたいじゃーん!」
そうだよね、、、。2人ともそんなに会ってないもんね、!!
「、、、そうだね!!会いに行こ!!」
私がそう言うと2人とも嬉しそうにして
「「それじゃあ出発進行ー!!」」
「「え」」
2人がハモっていて私はそんなふたりに爆笑していた。
やっぱり、、、。
「愛だね!!」
「「違う!!!」」
そんな話をしながら病院へと向かった。