「いやー結花にそう思われてたのはやっぱりびっくりだなー」
教室に着くなり沙希ちゃんはニヤニヤ私を見ながらそう言ってくる。
「だ、だって避けられてるようにも感じるじゃん、！！！」
「まぁ私も結花の立場ならそう思うけど私は結花を信じるけどなー、、、え、結花は私を信用してないの？！？！」
沙希ちゃんはそう言いながら悲しそうにするが少しからかったような言い方に私は気がついていた。
「いや信用してるよ？！でも大事な事言ってなかったら嫌われるかも！って思うのは普通じゃない、？？」
「うーん、まぁそうなのかな？？私は嫌われてたとしても絶対意地でも話しかけるけど！」
沙希ちゃんはそう全力の笑顔でそう言った。
「さ、沙希ちゃんはポジティブすぎるんだよ〜！！」
「人生ポジティブで居なきゃ生きてけないよ〜！！」
じゃ、じゃあネガティブな私はどうなるんだ、、、。
「まぁ、結花は別に変わんなくてもいいと思うよ！！」
変わらなくていいのかな、、、。
「そこも多分好きなんだろうしね」
「？沙希ちゃん今何か言った？？」
沙希ちゃんの声が小さくて聞こえなかった、！
私がそう言うと沙希ちゃんは前を見ながら
「んーん！こっちの話！」
と言った。
な、何の話だ、？？
私がそう思っていると沙希ちゃんが口を開いた。
「私トイレ行ってくるわ！！結花は行かなくてもいい？」
「私はいいかな！」
「りょうかいー！！じゃあここで待ってるんだよ！」
沙希ちゃんは私に念を押し、教室を出た。
私は静かになった教室で安心していた。
沙希ちゃんと仲直り出来て良かった、！！あとは琉斗くんか、！！！
難しそうだけど頑張るしかないよね、！！
私がそんなことを思っていたら教室のドアが開く音がした。
私は沙希ちゃんだと思い込み笑顔でドアの方に向いた。
「沙希ちゃんおかえ＿＿」
ドアの方を見ると
「あれ〜？小山さんこんな早い時間から学校来てたんだー」
、、、瑠衣さん達、、、。
「瑠衣さん達こそなんでこんな早く学校に、、」
「はぁ？そんなん決まってんじゃん。お前を邪魔したいからだわ」
、、、そうだよね、、、。なんで私こんなに嫌われてるんだろう、、、。
そんなことを思っていたら莉紗さんが私の手元を見た。
「え、もうキンホルダー見つけてんの？」
え、あ、、、、。
「ほんと生意気」
瑠衣さんがそう言うと私の手からキンホルダーを奪い取った。
「、、、！！か、返して！！！」
私は思いっきり手を伸ばした、、、が、身長が足りず届かなかった。
そんな私を見て2人は笑いだした。
「小山さんちっちゃいね〜ほら〜もっと頑張んないと〜！！」
どう頑張っても届かないよ、！！！
「というか小山さんなんでこんなキンホルダーなんかに必死なの〜？？」
「、、、沙希ちゃん達にあげるからです、！！」
私がそう言うと一瞬周りがしーんと静かになった。次の瞬間2人は笑いだした。
「沙希ちゃん達がこんなやつ受け取る訳ないじゃん！！バカじゃないの？？」
「、、、か、返してください！！」
「絶対嫌！！」
ほらほらもっと頑張って〜と瑠衣さん達は繰り返した。
ど、どうすれば、、、そう思っていると

ーバンッー

そんな乱暴に教室のドアが開く音がした。
私たちは音のした方を向いた。