「さようならー」
そんな声と同時にクラスメイト達は教室を出ていく。
よし、話しかけに行こう、！！！
今日渡すって決めたし、！！今日渡さなきゃ！
私はそう決意し立ち上がった。
えっと沙希ちゃん達は、、、。
そう思い後ろを向くと沙希ちゃん達は教室を出ようとしていた。
「あ、沙希ちゃん待って！！」
私はついそう声をあげてしまった。
沙希ちゃんはびっくりしながら私を見ていた。
今行こう、！！私はそう思い鞄を持ち沙希ちゃん達の所に向かった。
「何？？」
琉斗くんが少し困惑したようにそう言う。
沙希ちゃんは私の言葉をじっと待っていてくれる。
「あ、あのね、！渡したい物があって、！」
私がそう言うと2人は驚いたように私を見た。
「結花、渡したい物って、？？」
沙希ちゃんが恐る恐る私にそう言った。
「えっとちょっと待ってね！」
私はそういい、2人に渡すキンホルダーを鞄の中から探す。
えっとここに入れたはず、！！！
、、、あれ、？ない、？？
もしかして違うところに入れたかな、？？
私は入れていた場所と違う所を探し始めた。
だが私がどれだけ探してもキンホルダーは鞄に入っていなかった。
なんで、？？お昼の時点ではあったよね、？？
どうしよう、、、。待たせちゃってる、、、。
私が慌てていると琉斗くんが呆れたように言った
「何も無いんじゃん。俺用事あるから帰るわ。沙希行くぞ」
琉斗くんは少し悲しそうな顔をしながら先に教室を出てしまった。沙希ちゃんは戸惑ったように私の顔を見ていたがその後すぐに教室を出た。教室を出る時確かにこう言っていた。
「結花、ごめんね」
と。