「愛菜ちゃん、?!」
走ってきたのか呼吸が荒かった。
「愛菜ちゃん走ってきた、?!走っちゃダメじゃ、、?!」
私は愛菜ちゃんの元へ行く。
「私は大丈夫だよ。それよりさっき沙希さん達が帰ってたけど、、、。」
あ、、、、。それで来てくれたのかな、、、。
「ううん、いいの。私が悪いからさ、、、。」
「そっか、、、、。」
「あ、えっと、、、あなたは、??」
律樹くんのお母さんは困惑したように愛菜ちゃんを見る。
「あ、昔からの友達でここの病院にずっと居るんです。」
「あら、そうなの。」
少しびっくりしたように愛菜ちゃんを見た。
「えっと律樹さんのお母さんですよね。結花から話は聞いてました。」
愛菜ちゃん?!?!
「愛菜って言います。心臓の病気でずっとこの病院にいるんです。」
「愛菜さんね。そうなのね、、、。」
なんか変な感じするな、、、。
好きな人のお母さんと昔からの友達。
、、、まぁ律樹くん達の方が昔なんだけど、、、、。
そんなことを思っていたら律樹くんのお母さんが思い出したように言う。
「結花ちゃん時間大丈夫??」
「あ、、、。」
私は病室にある時計を見るともう6時5分だった。
「も、もう帰らなきゃ、!!!」
私は慌てながら荷物を持ち病室を出ようとした。
出ようとしたが私は言いたいことがあり振り向いた。
「結花ちゃん??どうかしたかしら??」
不思議そうにお母さんは私を見た。
「あ、あの!!また来てもいいですか、??」
私がそう言うと少し驚いていたがすぐに頷いてくれた。
「もちろんよ。私が居ない時でも来てもいいわよ。看護師さんたちに言っておくわね。」
「あ、ありがとうございます!!」
よ、良かった、、、。
「私も自分の病室に帰ろうかな!!」
愛菜ちゃんは私の隣に来た。
「あ、えっとじゃあまた来ます!!」
私は手を振り病室を後にした。
「私、こっちだから!」
「あ!分かったよ!!またね!!」
私がそう言うと愛菜ちゃんは手を振ってくれた。私も振り返し歩き出した。