「内田さんの主治医は居ますか?話がしたいんです」




ナースステーションに駆け込み、涙を拭いながら先生を呼ぶ。


ちひろちゃんの担当医は女性。

きっとちひろちゃんの気持ちをよく理解している先生だと目処をつけ、僕の気持ちをぶつけることにした。



ナースステーションで待っていると、小走りでやってきた白髪混じりの女性。





「刑事さんですか?お待たせしました。内田さんの主治医です」


「篤見と言います。少しお話があるんですが」


「でしたら、診察室でもよろしい?ここじゃ話せないでしょ」