椅子に座らせると、目に光が宿らないまま、班長が容疑者を再び挑発する。




「それが逆効果だって言ってんだよ、気づかないか?何も言わずに暴れたって、誰にも理解してもらえないのは当たり前。俺と篤見の言ってることが分からないなら、一生孤独だ」


「孤独…俺はずっと1人」




班長の言葉が効いたのか、それから大人しくなり、今までしてきたことを罪だと認めた。


動機は、誰にも相手にされず寂しかったからだそうだ。


そのまんまじゃないか…。



孤独は時に、人間の心を壊す。

この容疑者も、いつかは心が戻ってくるだろうか。