結局、明日の容疑者の取り調べに備えて、自分に喝を入れてから、ご飯とお風呂を済ませて、9時には布団に入った。


布団に入って5秒で眠りにつくところ、僕には余程睡眠が必要だったらしい。



疲れていたし、きっと夢も見ないほど深い眠りにつくだろうと思っていたけど、1つだけ夢を見た。

それは、この間見た夢の続き。




「刑事さん、すごいね。ちゃんと助けられたね」


「助け方を聞けなかったから、がむしゃらだったよ」


「うん、それで良いの。刑事さんは、がむしゃらが似合う人。どんなに迷って悩んでも、最後はがむしゃらにたどり着くんだよ」




僕の目の前に居る女の子は、相変わらず血だらけで立っている。


でもすごく笑顔で、幸せに見える。



だいぶ年上の僕を褒めてくれるぐらい、上機嫌だ。