病院から家までの長い帰り道、これからちひろちゃんとどう関わっていくか、1人でじっくり考えた。 過去を引きずらないようにと思いながらも、時々あの子と姿を重ねてしまうことがあるのは、自覚している。 そして、それが僕をさらに傷つけていることも分かっている。 傷は治ろうとするのに、僕自身でその傷をほじくるなんて、意味が分からない。 結局、どうしたいのか答えが出なくて、負の無限ループに落ちてしまった。