気づいたら、窓の外はオレンジ色に染まっていて、ベッドで眠るちひろちゃんの隣でパイプ椅子に座ったまま、半日を過ごしていた。


全身がバキバキに凝ってしまい、強い倦怠感で椅子から立ち上がれないほど。


疲れた…。今日はとにかく疲れた。



そんな中でも、ちひろちゃんを助けられたことが、唯一疲れを癒す出来事。


今考えてみると、咄嗟に出た言葉ばかりだったけど、全てちひろちゃんを救おうと、僕の心の底から出た言葉だった。




あの時救えなかった命は、深い傷として残っているけれど、その傷を僕の人生のしこりではなく、教訓にしたかったんだと思う。