「ちひろちゃん、あのね。僕みたいなのじゃ頼りないかもしれないけど、ずっと隣に居てほしいんだ」 「篤見さん、今日おかしいですよ。ずっと隣に居るし、居てくれてるじゃないですか」 「そうじゃない。今までみたいに、刑事として居るんじゃなくて。1人の人間として、ちひろちゃんの傍に居たい」 前に班長に言われたみたいに、今思っていることを素直にぶつけてみた。 それなのに、返事がない。 引かれた?やっぱり、僕の勘違いだったのかな。