昨日は班長の言葉に甘えすぎたせいで、頭が痛い。


そして、ちひろちゃんに言われたことから一旦逃げようとしたけど、酔っ払った状態でも頭から離れなかった。


班長に言われた通り、僕はちひろちゃんに本当に惚れているのかもしれない。

認めてるわけではないけど。




「…行くか。今度は蹴飛ばされるかもな」



食欲も湧いてこないし、無理にお腹に入れる気にもならず、コーヒーを飲んで家を出た。


行き先はもちろん、ちひろちゃんの家。

徒歩1分、インターホンを鳴らすと出てきたのは、やっぱりお母さん。




「あれ?今日はお休みですか?」


「はい。ちひろさんに話したいことがあって、来ました」


「入って入って。まだ部屋に居るけど」