自分を気遣ってくれる相手を無視するわけにもいかず、礼司は素直に頷いた。
「じゃぁ、次に進もうか」
「お願いします!」
大丈夫。私なんかが間に入らなくても、この2人ならきっと。時間は必要かもしれないけれど、必ず解決すると思う。
だって私の大親友と、中学で初めてできた私の友達だから。
「高野くん、今のところもう一回いい?」
他のことに気を散らせてる場合じゃないよね。私も自分のことを精一杯、頑張らないと。
それから最終下校の時間になるまで、集中して勉強した。礼司も徐々に姿勢を正して、聞き入っていた。
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