ぶつくさ言いながら席に移動する礼司を見て、今年も同じクラスになれたことにホッとする。

先生たち、ありがとう!

廊下に張り出されたクラス分けの紙に2人の名前を見つけた時、肩の力が一瞬で抜けた。


礼司と一緒で良かった、心からそう思った。

調子に乗るから絶対に言わないけどね。


「俺の隣りって、誰?」

「右は俺!」

「なんだよ、平田かよー」

「なに残念がってるんだよ」


高野くんと話していた平田くんが礼司に駆け寄り、肩を叩く。


礼司の周りも自然と人が集まり、いつも賑やかだ。