「でも、こんな私と友達でもいいの?」 イマイチ友達がどういうものか分からないけれど、私と高野くん…いや、陽太くんではつり合わない気がする。 「うん、俺は雪菜と友達になりたい」 「そっか、ありがとう」 ーー友達。 その言葉の重さを、深い意味を、 私はひとつも理解していなかった。 ただただ新しい友達ができたことを純粋に喜んでいたんだ。