「分かった!陽太くんって呼ぶね!」

あれ…?意外に呼べるかも。

勢いに任せて名前を呼んでしまったが、不思議なくらい自然に口から出た。


「くん?まぁ、それも新鮮でいいかな。宜しくね」

「うん、宜しくお願いします」


恥ずかしいけど高野くんのことはみんな名前で呼んでるし、別に浮かないよね?

これくらいクラスメートとして普通だよね?


「俺たちはもう、友達だよね?」


友達…。

友達か、そうなのかな。

高野くんがそう言ってくれたのだから、否定するのはおかしいよね。


「そうだね、友達かな」

答えると、高野くんは笑って頷いてくれた。


うそ!友達できた!しかも2年生がスタートした初日に!凄いことだよ…。