「でも、しおりが一目惚れしちゃうくらいの
イケメンなんてうちの委員会にいたかなぁ?」
「分かんない、分かんない!
私基準でのかっこいいだから
あんま信用は出来ないかも。ほら結構、私と利湖って好きなタイプ違うし」
「確かにねぇー。
しおりって身長高くて、眼鏡かけてて、
優しそうな人が好きなんだっけ?」
「よくお分かりで」
「という事はその彼も眼鏡男子?」
「そうなんだよね〜、めちゃくちゃかっこよかった。その人、確か、青いネクタイしてたよ。
 青って二年生だっけ?」
「そうだね。うちらが赤で二年が青、三年が紫だったはず」
「いや、ほんとそのシステムに感謝だわ。
私の為に作ってくれたんじゃないかってくらい」
「今までの情報をまとめると、
彼は眼鏡をかけてる身長高めの二年生だと」
「うん」

 あの人、先輩なのかぁ……。
 確かにそれっぽいかも。

「アンタさぁ……。
図書委員の二年の眼鏡男子とか
何人いると思ってるわけ?」
「ウソ……。そんないるの?」
「うん、だから、もう少し詳しい情報が無いと。
この人って特定するのは、難しいかも」
「マジかぁ……」