「やっと出会えた、俺の運命の(つがい)



 唯都様の甘いささやきに、私は驚きを隠せなくて



 ううう、運命の……(つがい)?!

 私が?!



 これでもかというほど、目をガッと見開いちゃった。




 トロットロ甘っ甘なハニースマイルが、私の斜め上に咲き乱れている。

 唯都様の極上笑顔を過剰摂取しすぎて、クラっと倒れそうになっちゃったけど。

 今のところ魂は天に召されてないみたい。

 まだ私は生きてる、よかった。



 地べたにお尻ペタリの私と、少しでも目線が合うようになのかな?

 私の目の前で、優雅に立膝をついた唯都様。



 「手荒な真似をしてごめんね」



 ネットの隙間に指を入れ、私の頬を撫でて撫でて……って。



 ひゃっ! 

 推しの指が……

 ぬくもりが……