目が離せなかった。

どうしてだろう?


彼女の声が耳に残る。
女の子にしては、少し低めの声。
甘いアルト。
僕の耳をくすぐる。


セーラー服の袖口から、
細い手首が見える。


走ってきたんだっけ。
色白だけど、頬がほんのりピンク色。


肩までの黒髪のストレート。
太陽の光に浴びて、キラキラしている。
眩しい。