・・・僕はゆっくりと目を明けた。


荷台には、彼女が置いたスケッチブックが、淋しそうに残っている。

スケッチブックを手にとる。
どこにでもあるスケッチブック。
だけど、違う。

裏表紙には可愛い文字。
『1年5組 榎沢 栞』






明日、早起きをしてみよう。

ちょっと早めのバスに乗ってみよう。


きっと明日は、
もっとカラフルな日になるんだ。