〇江洲高校・校舎裏
シュウジ「俺、Nだから」
アイカ、シュウジに抱きついている。
アイカ「じゃあ、しばらくはこのままってことですか」
シュウジ「そうなるな」
アイカM「もし、SとNの違う極同士の人がくっついてしまったら。本人たちで引き離すことはできない。
SもNも持っていない人、大人に引き離してもらうまではくっついたままだ。
SやNをもっている同世代の友人たちではだめだ(図で説明)」
レイ「なにやってるんだ」
シュウジ「てめえが不用意に近づくからだろうが」
レイ、図星をつかれて黙る。
レイ「先生、呼んでくる。ごめんね、アイカちゃん。ちょっと待ってて」
レイがその場を離れる。
アイカ、抱き着いたままで2人きり。
アイカM「気まずいよ~」
アイカ、見上げる。シュウジは退屈そうに明後日の方向を見ている。
アイカM「すごい落ち着いている。慣れてるのかな」
どくん……………どくん……………どくん…………
アイカM「この人の心臓の音だ。ゆっくりだな」
アイカ、また見上げると今度は目が合う。
シュウジ「なんだよ」
アイカ「あ、あの、お名前は」
シュウジ「シュウジ、栄山シュウジ」
アイカ「今日はすみません」
シュウジ「あんたは悪くないだろ」
アイカ「巻き込んじゃてるので」
シュウジ「あんただって、巻き込まれてただけだろ」
アイカ「見てたんですか」
シュウジ、慌てる。
シュウジ「たまたま飛び乗ったところにあんたがいただけだから」
シュウジ、アイカの顔をじっと見る。
シュウジ「あんた、名前は」
アイカ「アイカ、島本アイカです」
ワコ「ちょっと、なにやってんの~」
ワコとレイ、濱田先生(28)がやってくる。
レイ「先生つれてきた」
ワコ「シュウジじゃん。なにやってんの」
シュウジ「よう、ワコ」
シュウジ、無愛想にそう言った。
どくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくん
アイカM「はやい」
濱田先生「何、やってるんだ!他校の生徒が勝手に入って来ちゃ駄目だろう!
しかも江濡高校じゅないか!SとNの接触は厳禁なのは知ってるはずだ!」
シュウジ「さーせん」
シュウジ、頭をさげる。
濱田先生、アイカの腕をシュウジから外していく。
濱田先生、アイカを完全に引き離して自分の横に立たせる。
濱田先生、シュウジを指さす。
濱田先生「このことはお前の学校にも報告しとくからな。停学も覚悟しとけよ」
アイカ「違うんです!シュウジ君は私のことを助けるためにこの中に入って来たんです」
レイ「僕がうっかり近づいてしまって。それをキャッチしてくれたんです」
濱田先生、二人の顔を見比べる。
濱田先生「優等生のお前らが言うなら……ワコ、こいつ知り合いか?」
ワコ「はい!いい奴ですよ」
シュウジ、嬉しそうな顔。
濱田先生「はぁ……なら仕方ないか。悪かったな、怒鳴って」
シュウジ「いえ、ルールを破ったのは事実なので」
濱田先生「このことを知っているのは俺たちだけだ。口外するなよ。ほら、さっさと出ていけ」
シュウジ、一礼。
シュウジ、塀をよじ登る。
シュウジ、塀を飛び越える瞬間にこちらを見てくる。
シュウジの視線はワコ。
ワコ「じゃあな~」
シュウジ「おう」
シュウジの笑顔。
アイカM「私だけがあの鼓動の意味を知ってしまったのかもしれない」
どくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくん
アイカM「それじゃあ、どうして私の鼓動はなりやまないのかな」
シュウジ「俺、Nだから」
アイカ、シュウジに抱きついている。
アイカ「じゃあ、しばらくはこのままってことですか」
シュウジ「そうなるな」
アイカM「もし、SとNの違う極同士の人がくっついてしまったら。本人たちで引き離すことはできない。
SもNも持っていない人、大人に引き離してもらうまではくっついたままだ。
SやNをもっている同世代の友人たちではだめだ(図で説明)」
レイ「なにやってるんだ」
シュウジ「てめえが不用意に近づくからだろうが」
レイ、図星をつかれて黙る。
レイ「先生、呼んでくる。ごめんね、アイカちゃん。ちょっと待ってて」
レイがその場を離れる。
アイカ、抱き着いたままで2人きり。
アイカM「気まずいよ~」
アイカ、見上げる。シュウジは退屈そうに明後日の方向を見ている。
アイカM「すごい落ち着いている。慣れてるのかな」
どくん……………どくん……………どくん…………
アイカM「この人の心臓の音だ。ゆっくりだな」
アイカ、また見上げると今度は目が合う。
シュウジ「なんだよ」
アイカ「あ、あの、お名前は」
シュウジ「シュウジ、栄山シュウジ」
アイカ「今日はすみません」
シュウジ「あんたは悪くないだろ」
アイカ「巻き込んじゃてるので」
シュウジ「あんただって、巻き込まれてただけだろ」
アイカ「見てたんですか」
シュウジ、慌てる。
シュウジ「たまたま飛び乗ったところにあんたがいただけだから」
シュウジ、アイカの顔をじっと見る。
シュウジ「あんた、名前は」
アイカ「アイカ、島本アイカです」
ワコ「ちょっと、なにやってんの~」
ワコとレイ、濱田先生(28)がやってくる。
レイ「先生つれてきた」
ワコ「シュウジじゃん。なにやってんの」
シュウジ「よう、ワコ」
シュウジ、無愛想にそう言った。
どくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくん
アイカM「はやい」
濱田先生「何、やってるんだ!他校の生徒が勝手に入って来ちゃ駄目だろう!
しかも江濡高校じゅないか!SとNの接触は厳禁なのは知ってるはずだ!」
シュウジ「さーせん」
シュウジ、頭をさげる。
濱田先生、アイカの腕をシュウジから外していく。
濱田先生、アイカを完全に引き離して自分の横に立たせる。
濱田先生、シュウジを指さす。
濱田先生「このことはお前の学校にも報告しとくからな。停学も覚悟しとけよ」
アイカ「違うんです!シュウジ君は私のことを助けるためにこの中に入って来たんです」
レイ「僕がうっかり近づいてしまって。それをキャッチしてくれたんです」
濱田先生、二人の顔を見比べる。
濱田先生「優等生のお前らが言うなら……ワコ、こいつ知り合いか?」
ワコ「はい!いい奴ですよ」
シュウジ、嬉しそうな顔。
濱田先生「はぁ……なら仕方ないか。悪かったな、怒鳴って」
シュウジ「いえ、ルールを破ったのは事実なので」
濱田先生「このことを知っているのは俺たちだけだ。口外するなよ。ほら、さっさと出ていけ」
シュウジ、一礼。
シュウジ、塀をよじ登る。
シュウジ、塀を飛び越える瞬間にこちらを見てくる。
シュウジの視線はワコ。
ワコ「じゃあな~」
シュウジ「おう」
シュウジの笑顔。
アイカM「私だけがあの鼓動の意味を知ってしまったのかもしれない」
どくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくんどくん
アイカM「それじゃあ、どうして私の鼓動はなりやまないのかな」