〇江洲高校・正門(朝)
制服を着た男女がそれぞれ等間隔に並んで登校している。
島本アイカ(15)が歩いていると、後ろから声がかかる
阿野ワコ(15)「アイカちゃーん」
アイカが振り返るとワコが手を振りながら駆け寄ってくる。
1mくらいのところで何かにぶつかったように距離を取る。
アイカとワコは互いに距離を取りながら手を振りあう。
ワコ「ごめんね!ちょっと勢いが」
アイカ「ううん、平気」
ワコ「びっくりしちゃった。アイカちゃんもSだったんだね」
アイカM「Sっていうのは、SとかMとかのことではないよ。私たちは高校生くらいになるとS極とN極に分かれてしまうの。
磁石と一緒で違う極同士だとくっついちゃうし、同じ極同士だと反発しあっちゃうの(図で説明)」
2人の先で女子が盛り上がっている。その中心には東寺元レイ(15)が立っている。
ワコ「レイ君やっぱり人気だね!同じ学校なのは嬉しいけど、おんなじS極同士なのは複雑、、、
けど!アイカちゃんと同じなの嬉しい!」
アイカ「同じ極はまとめて同じ学校だもんね。幼稚園ぶり?」
ワコ「そう!小中は別だったから。あれ!え!なんで!」
レイ「アイカちゃーん!」
レイがこちらに手を振っている。周りの女子の視線が鋭くなる。
ワコ「なになに。知り合いなの!?」
困ったような顔のアイカ
アイカM「最近、レイ君が私にちょっかいを掛けてくるようになった。心当たりは全くないの」
〇江洲高校1-D教室(休み時間)
机も距離があるように配置されている。
アイカの隣の席には、ニコニコしたレイが座っている。
女子の鋭い視線が2人を見ている。
頬杖をついてアイカの方を見ているレイ。
レイ「アイカちゃん。英語得意なんでしょ。教えてよ」
下を向いたままのアイカ。
アイカ「主席入学した人に言われると嫌味なんですけど」
レイ「ははは。僕のこと知ってくれててうれしいな」
アイカ「最近なんですか。ずっと話かけてきて」
レイ「もっとアイカちゃんのこと知りたいなって」
アイカ「その理由がわかりません」
レイ「知りたい?」
目を見てにこっと笑うレイ。
アイカは思わず赤面して、その場から離れる
1人残されるレイ。
レイ「かわいい」
〇江洲高校・校舎裏
アイカ、1人でブロック塀に寄り掛かって下を向いている。
火照りを冷ますように両手で顔をあおいでいる。
アイカM「レイ君はからかってるだけなのに、私ってバカみたい」
ジャリ、
アイカの視界に複数の靴が入ってくる。
アイカが顔をあげると不機嫌そうな女子生徒たち3人に囲まれている。
アイカM「あちゃ~」
女子生徒1「最近さ、なんであんなにレイ様と仲がいいの」
女子生徒2「おかしいよね。同じ学校でもなかったのに」
女子生徒3「付き合ってるわけじゃないでしょ」
アイカ「はい。付き合ってないです(なんでこんな目に~)」
女子生徒1「調子乗んないでよね」
女子生徒2「レイ様もすぐに飽きるんだから」
女子生徒2「そうよ、そうよ」
アイカ「私は何もしてないのに」
唇を噛んでうつむくアイカ。
栄山シュウジ(15)「ダサいよ。あんたたち」
アイカが声がする方を振り返ると
寄り掛かっていた塀のうえに乗っているシュウジがいた。
制服を着た男女がそれぞれ等間隔に並んで登校している。
島本アイカ(15)が歩いていると、後ろから声がかかる
阿野ワコ(15)「アイカちゃーん」
アイカが振り返るとワコが手を振りながら駆け寄ってくる。
1mくらいのところで何かにぶつかったように距離を取る。
アイカとワコは互いに距離を取りながら手を振りあう。
ワコ「ごめんね!ちょっと勢いが」
アイカ「ううん、平気」
ワコ「びっくりしちゃった。アイカちゃんもSだったんだね」
アイカM「Sっていうのは、SとかMとかのことではないよ。私たちは高校生くらいになるとS極とN極に分かれてしまうの。
磁石と一緒で違う極同士だとくっついちゃうし、同じ極同士だと反発しあっちゃうの(図で説明)」
2人の先で女子が盛り上がっている。その中心には東寺元レイ(15)が立っている。
ワコ「レイ君やっぱり人気だね!同じ学校なのは嬉しいけど、おんなじS極同士なのは複雑、、、
けど!アイカちゃんと同じなの嬉しい!」
アイカ「同じ極はまとめて同じ学校だもんね。幼稚園ぶり?」
ワコ「そう!小中は別だったから。あれ!え!なんで!」
レイ「アイカちゃーん!」
レイがこちらに手を振っている。周りの女子の視線が鋭くなる。
ワコ「なになに。知り合いなの!?」
困ったような顔のアイカ
アイカM「最近、レイ君が私にちょっかいを掛けてくるようになった。心当たりは全くないの」
〇江洲高校1-D教室(休み時間)
机も距離があるように配置されている。
アイカの隣の席には、ニコニコしたレイが座っている。
女子の鋭い視線が2人を見ている。
頬杖をついてアイカの方を見ているレイ。
レイ「アイカちゃん。英語得意なんでしょ。教えてよ」
下を向いたままのアイカ。
アイカ「主席入学した人に言われると嫌味なんですけど」
レイ「ははは。僕のこと知ってくれててうれしいな」
アイカ「最近なんですか。ずっと話かけてきて」
レイ「もっとアイカちゃんのこと知りたいなって」
アイカ「その理由がわかりません」
レイ「知りたい?」
目を見てにこっと笑うレイ。
アイカは思わず赤面して、その場から離れる
1人残されるレイ。
レイ「かわいい」
〇江洲高校・校舎裏
アイカ、1人でブロック塀に寄り掛かって下を向いている。
火照りを冷ますように両手で顔をあおいでいる。
アイカM「レイ君はからかってるだけなのに、私ってバカみたい」
ジャリ、
アイカの視界に複数の靴が入ってくる。
アイカが顔をあげると不機嫌そうな女子生徒たち3人に囲まれている。
アイカM「あちゃ~」
女子生徒1「最近さ、なんであんなにレイ様と仲がいいの」
女子生徒2「おかしいよね。同じ学校でもなかったのに」
女子生徒3「付き合ってるわけじゃないでしょ」
アイカ「はい。付き合ってないです(なんでこんな目に~)」
女子生徒1「調子乗んないでよね」
女子生徒2「レイ様もすぐに飽きるんだから」
女子生徒2「そうよ、そうよ」
アイカ「私は何もしてないのに」
唇を噛んでうつむくアイカ。
栄山シュウジ(15)「ダサいよ。あんたたち」
アイカが声がする方を振り返ると
寄り掛かっていた塀のうえに乗っているシュウジがいた。