「あの、雑用って具体的に何をしたらいいんでしょうか?」

先生が帰った後、入口で1人ポツンとしているわけにもいかないので、さっそく生徒会長にそう聞いてみる。

「うーん、、申し訳ないけど、今部屋がすごく散らかってるから、軽く掃除をしてくれたら嬉しいな」

そんな彼の返事に、私は首がもげそうになるほどの勢いで頷いた。

床を舐めまくってでもこの部屋を綺麗にして差し上げますとも!!!

さっそく鞄の中から取り出した愛用しているローラーシューズを着用し、軽くアップをする。

「おい、お前、その足に履いてるものはなんだ!ふざけてんのか!?」

だけど、針山くんから飛んできた怒号に私は震え上がり、そのまま土下座をした。

「お気に入りの靴です!すみませんでした!」

しかたなく、ローラーシューズの先にクイッ〇ルワイパーをつけて掃除をすることにした。

針山くんはそんな私の姿を見てため息をつくと、もう何も言わなくなった。