「こんにちは!!!!」

放課後になり、やっと一之瀬きゅんに会える!とるんるんで生徒会室の扉を開けた。

しかし、彼の姿はどこにも見当たらない。

「あれ?一ノ瀬きゅんは、、?」

そこにいた九条君に聞いてみる。

「あっ、、、す、菅原さん、、、えっと一之瀬先輩は用事があるらしくて、、、」

相変わらずボソボソと張りのない声だったが、顔が良いせいかイケヴォに聞こえるから不思議だ。

「そうなんだ、、、じゃあ帰るね」

いくらイケメン揃いだからと言って、一ノ瀬きゅんがいない生徒会に用はない。
私はさっさと踵を返して部屋から出ていこうとした。

「はぁ?お前は雑用係だろうが。仕事しろ」

だけど針山くんにそう文句を言われてしまい、さすがに無視はできずに立ち止まる。

「雑用って言われたって、、、何したらいいの?」

「何って、、いろいろだよ!コピーとか、ごみ捨てとか!」

「じゃあ、それ全部終わったら帰ってもいい?」

もう何でもするからとっとと帰らせて欲しい。
一之瀬きゅんも居ないしモチベは0だ。

「まあ、お前にできそうなのはそれくらいしか無いしな」