こんなイケメンなことしてくれるのは、、と顔を赤らめて上を見上げる。

「い、一ノ瀬きゅ、、、ん?」

しかし、そこにいたのは私の期待していた彼ではなく、わがままボディが魅力的(?)なクラスメイトの男子だった。

「菅原さん、怪我は?」

そう聞いてくる彼には申し訳ないが、期待外れの展開にガッカリする。

「な、何ともないよ!!ありがとう、、」

ほかの男子とくっついているところを一ノ瀬きゅんには絶対見られたくないので、さささっと彼から離れる。

しかし、一ノ瀬きゅんがばっちりこちらを見ているのに気づいてしまった。

「あ、い、一ノ瀬きゅん!!」

私を見てるなんてもしかして一ノ瀬きゅんも私のこと、、、?

考えるより先に体が動いて、秒速5mの速さで彼のところへ駆けつけた。

「おはよう、今日もイケメンだね♡ ところでさっき私のこと見てた?見てたよね?ど、どうしたのかな///」

「おい!お前!!生徒会の朝の挨拶に参加しないなんてどういう事だ!」

一ノ瀬きゅんが口を開く前に、私の前に針山くんが立ちはだかった。

クールな雰囲気を出してるくせに挨拶運動してるなんて笑える。

「お寝坊しちゃって☆」

てへぺろ☆と言わんばかりの顔で針山くんに言うが、その後彼から返答が貰えることはなかった。

ツンツンしてる感じを出しているけれどシャイボーイなのだろう。