「おはようございまーす!」

学校につくと、門の前で並んで挨拶をしている人達がいた。

「、、、一ノ瀬きゅん!!?」

私はいつも遅刻してるから知らなかったけど、どうやら毎朝この時間帯には生徒会の人達が挨拶運動をしているようだった。

一ノ瀬きゅんが私ではない他の女の子にもあの笑顔を向けて、しかも挨拶をしているなんて事実に耐えられず、思わず彼に駆け寄ろうとしたその時

「きゃあっ!」

足元で寝転がっていたマングースに躓き、体勢が崩れる。

やばい!死んでまうーーー!!!と思ったその時

「大丈夫?」

誰かが私を抱きとめ、優しい声でそう囁いてくれた。