「どうしたの?僕に用?」


「あ、いや。教室、暗いのに人影見えたから、、気になっちゃって、、、、電気つけないの?」


「うん。明るいのは好きじゃないんだ」


そう言って微笑む彼の顔からはなんだか憂鬱そうな雰囲気を感じる。


「私も明るいのは好きじゃないけど、勉強してるならつけた方良くない?目、悪くなっちゃうよ」


「大丈夫。これでも視力には自信があるんだ」

「なるほど、、、、じゃあね」


この静かな空間で氷雨くんと2人で会話しているのがなんだかむず痒くてこの場から離れようとした。



「こっち来なよ。
俺、しぐれさんと話してみたかったんだ」