「このステンドグラスの絵は、きっと僕たちだよ」 「……」 「怖くないよ…ふたりなら幸せだもん」 スリ…とうなじを撫でられて、またひとつ甘い痛みを刻まれる。 「つらいのも苦しいのも、僕が消してあげるからね」 「そうだよ。永遠ちゃんを誰の目にも触れさせなければよかったんだ」 「永遠ちゃんは僕のもの。僕の永遠ちゃん」 囁かれる天使の歌声。 また、抱きしめられた。 「僕だけの──天使」 あのステンドグラスの絵のように。