「天使は、永遠ちゃんだ」



ハッとした。
砂糖の中に溶けていくような感覚から抜け出す。
耳もとではゆったりとした声音。



「天使と男性は出会うべくして出会った」


「……」


「それなら、僕にとっての天使は永遠ちゃんだね」



愛おしげに言われる。


それは違う。天使はあなただ。


きっと羽生先輩がここへ連れてきてくれたんだ。
そう…信じさせてほしいのに。