どこかのお話みたいに、もしかしたら羽生先輩が天使となって私のことをここへ連れて来てくれたのかもしれない。 そんなことを考えてしまう。 ここはあの世。 私も、隣の優しい人も死んでしまった。 なら今だけは 面白おかしいかけ蕎麦なんか食べている間くらいは いくらでも泣かせてあげていいのかもしれない。