「先輩、お腹空きました」 「え」 「おかしな話ですね。あの世に来ても私の胃は元気らしい」 疲労、憤怒 その先にあったのは単純な空腹感だった。 すくっと立ち上がる。 その時、腹部に痛みが走った。 「んっ…」 「永遠ちゃん!大丈夫?」 「はい…気にしないでください」 先ほどまでなんの感覚もなかったのに、どうしたのだろう。 おまけに大げさなほど心配げに眉を下げてくる羽生先輩の姿に胸まで痛んできた。