まあ、僕も白夜と同じでわかりやすかったんだろうな.....。



 「ばれちゃったか。まあ、僕もだよ」



 「ライバル増えてくなぁ......まぁ、藍ちゃんに惹かれない人なんていないんだけど」



 「ライバルが”増えてく”って?」



 僕は白夜しか知らないけど.....?



 「だってね、僕、海斗と朝火が藍ちゃんのこと、好きだって知ってるから」



 「ええ!?海斗と朝火もなの?知らなかった......。この勢いでいくと、蒼葉もだね」



 「ええ〜これ以上ライバルは増えなくていいよ〜」



 これだけは白夜に同意だ。

 ライバルは少なくていい。

 ___選ばれるのが僕だと嬉しいな......。

 そんな叶うかもわからない願いを抱えながら、僕は荷物を持った。