「どんなものでも?」



 なんで、そんなこと聞くんだろう......?

 かわいいものはなんでも好きだけど......。



 「はい。好きですけど......なんでそんなことを聞くんですか?」



 「なんか、変なこと聞いちゃったよね。.....藍ちゃんは僕たちの動画を見たと思うからわかると思うんだけど.....僕って、かわいい系のキャラだったよね?」



 「はい。白夜さんはかわいく見えましたけど.....?もしかして、違ったんですか?」



 勝手な偏見(へんけん)だったら申し訳ないけど.....かわいいキャラに私は見えた。

 それが、どうしたんだろう......?



 「僕さ、本当はかわいい系のキャラじゃないんだ。最初はかっこいい系を目指していたんだけど、自分がかっこいいのに向いていないことに気づいて。それで、変えたんだけど......」



 そうだったんだ.....。

 最初目指していたイメージと違う方向に進んでしまったら、大変だよね......。



 「僕はかわいい系の顔だから、余計に向いているんだって気づいたら、悲しくなって。本当に目指したい方向なのかなって考えて、一人で悩むことも結構あって」



 だよね......。

 私が小説を書いていて、思っていた方向と違う内容になってしまったら、書くのをやめるかもしれない。