恥ずかしさに耐えられなくなった私が、思わず身をよじると、朝火さんは驚いたように手を離してくれる。

 やっと開放された私は、熱くなった頬を冷ますようにパタパタと手であおいだ。



 「悪い」



 申し訳なさそうに謝ってくれる朝火さんに、私は『大丈夫です』と返す。



 「はやく準備しちゃいましょう。学校に遅れちゃいます」



 「そうだな。俺は他のやつらを起こしてから行く」



 「はい、わかりました」



 私は自分の洋服を持って、着替えをするために、別室に向かった。



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