俺は好奇心から少しついていってみることにした。

 部屋から出て、明かりがあるところに行くと、藍と朝火が二人で歩いていることがわかった。

 なんで、藍と朝火が二人きりで歩いているんだ......?

 胸がもやもやする......。

 二人はだれもいないからか、距離が近く、さらに俺の嫉妬心に火をつけた。

 俺だって、藍の隣で___。

 そんなことを思ったときだった。



 「朝火さんをふくめ、皆さんは___silentは批判されたとき、どのような気持ちで対処をしたり、活動したりしているんですか?」



 藍が朝火にそう質問したのが聞こえた。

 なんで、そんなこと聞くんだ......?

 まさか、前、作家活動で批判されたとか......?



 「批判?そうだなぁ......」



 朝火が考えるような仕草をするのが、後ろ姿からわかった。

 俺に相談しないで、朝火に相談するということは朝火のほうが信頼があるということなんだろう。