でも、私は一度だけ、批判する手紙を受け取ったことがある。

 その手紙があまりにもショックで、一時期、小説を書くのが怖くなったことがあった。

 そんなとき、silentのメンバーはどうやって対処しているのか___。

 それだけ聞いてみたかった。



 「批判?そうだなぁ......」



 朝火さんは難しい顔で考え込む。

 難しいこと、言っちゃったかなっ......?



 「___俺は、ね。批判されたときは、見てくれてるんだって思うことにしている。」



 「見てくれている......?」



 うん、と頷く朝火さんに首をかしげていると、さらに朝火さんは詳しく説明してくれた。



 「批判するってことは、俺達の活動を見てくれていないとできないよね?だから、俺達の活動を見てくれてありがとうって思うようにしているんだ」



 「で、でも、批判の内容で落ち込んだりすることは......?」



 たとえ、活動を見てくれてると思っても、批判されていることに変わりはないよね......?



 「でもさ、人の考え方って全員違うんだよ?批判するか、称賛するかはその人の考え方によると思うんだよね。だから、俺達の活動をどう捉えるかってことは自由なわけ」