ここは、私が謝らなくちゃっ!



 「ご、ごめんなさい、海斗さんっ」



 「っ.......!」



 海斗さんは急に謝り始めた私を驚いたような顔で見る。



 「私が変なことを言ったり、急に歌詞を書くことになったりしたから、きっと混乱させちゃったと思います。本当にごめんなさい.......!」



 海斗さんからの返事はない。

 私は許してもらえなくても、メンバーの仲はこじらせたくない......!



 「私は海斗さんの明るい姿に惹かれたんです。動画の中でも現実でもそうですけど、いつでもファンやメンバーのことを考えているところが、とてもかっこよかったです。私はそれを伝えたくて.......っ!」



 もっと伝えなきゃ......そう焦っていた私の口を海斗さんは手でふさいでくる。
 
 な、なに......!?

 なぜか、海斗さんは顔を真っ赤にしていて、さらに意味がわからなくなる。

 か、風邪でも引いたのかな......?



 「も、もう言うな.....っ!」



 「海斗さん......?」