海斗さん、大丈夫かなぁ。

 昨日は悪いことをしちゃったなぁ.....。



 「藍ちゃん、最近、元気ないよね。眠れてないみたいだし、会話も上の空だし......なにかあった?」



 一歌ちゃんが心配そうに聞いてくる。

 も、申し訳ないっ...........最近、考えることが増えて、眠れないことも多いし、日中も考え事ばかりでぼーっとしてしまう。



 「ううんっなんでもないの......!なんか、最近寝つき悪くて......きっと、違う環境に来たからじゃないかな?」



 本当は違うけど.......まだ、この秘密は話せない。



 「本当に?それにしては、結構、疲れているみたいだけど......」



 一歌ちゃんはそれだけでは納得しなかったのか、さらに追求してくる。

 す、するどいっ.......!そうだよね、友達がやつれていったら、私も聞いちゃうもん.......!



 「結構前から、寝つけないことも多かったし、大丈夫だよっ!きっと、何日かたったら治ると思うよ?」



 「そう......?」



 一歌ちゃんはまだ言いたいことがありそうにしていたけれど、笑顔をうかべた私を見て、大丈夫だと思うことにしたらしい。



 「でも、気をつけてね。倒れたりしたら私本当に嫌だから」