「あぁ、ちょっとね。こっちに来てくれればわかるよ」



 朝火さんが案内する場所へ行くと、紙がたくさん山積みになっていた。

 なに、この量......!?

 私が持っていった資料も多かったけれど、それの5倍はあるんじゃないかってくらいある。



 「これが、放置した結果で......」



 朝火さんが苦笑しながら教えてくれる。

 なるほど、これを私に解決してほしいんだ。

 歌詞を作り上げるまでの間はこれを片付ければいいと思うと、暇じゃなくて逆に良いかも!

 やりごたえはありそうだけどね......。



 「ということで、申し訳ないんだけど、やってくれるかな?」



 光さんがすまなさそうに問いかけてくる。

 貢献できるなら私も全然手伝いたいと思う。



 「わかりました!あそこを全部片付ければいいんですね?」



 「そうだよ。そんな簡単にできるとは思えないけどね......」



 「なんとか、やってみます」



 私が依頼されている本来の目的とは違うけど......頑張ろう!