「ちょっと、なに気軽に抱きついてんだよ!?」



 朝火さんが怖い顔で私から白夜さんを引き剥がした。

 びゃ、白夜さん、スキンシップが激しめなのかなっ......?

 急にされたから驚いちゃった!

 だけど、犬みたいでちょっとかわいいかも......!



 「もう、痛いな、朝火くんっ!」



 「白夜が藍の許可なしに抱きついているのが悪い」



 あ、許可制だったんだ......?

 白夜さんと朝火さんのおかげで少し重かった雰囲気も軽くなった。

 それで、私はどうすればいいんだろう......来たには来たけど、雰囲気を重くする結果にしかならなかったし......。

 きっと、手伝えることもないと思う。



 「わ、私はなにをすればいいですか?歌詞を書くとはいえ、すぐに書くことはできないんですけど.....」



 文章を書くにはネタが必要だ。

 どんなモチーフのどんな話か。