私の言葉が足りなかったせいだっ......。



 「ちょっと、海斗。藍ちゃんを怖がらせたらだめでしょ〜?」



 白夜さんがとりなしてくれるけれど、海斗さんはどうやら機嫌を悪くしてしまったみたい。



 「ふん。知らねえよ。俺はこいつのことを仲間だなんて認めてねぇからな」



 「ちょっと、海斗!」



 「藍のことを悪く言うな」



 「.......言い過ぎだ」



 朝火さんや光さん、蒼葉さんも海斗さんを非難すると、海斗さんは驚いたように目を見張って、少し傷ついた表情をした。



 「なんだよ、お前ら。そいつに依頼するからって、へらへら媚びてんのかよ?くだらねぇ」



 そういうわけじゃないんだけどな......。

 私は決して、海斗さんの機嫌を損ねるために言いたかったわけでもないし、こうしてメンバー同士の言い合いを引き出すために言ったわけでもない。



 「今日は特に動画をとる予定もなかっただろ?俺、もう帰るわ」



 「海斗、待っ......」



 「じゃあな」