「これ、アイの文章だろ!」



 「完全一致してるね......」



 「......なんでだ?」



 口々にみんな、アイの文章だと言うなか、リーダーの(ひかる)がにやっと口の端を上げた。



 「僕、良いこと考えちゃったかも。もし、本当に藍さんって人が、作家・アイならさ___」



 光の考えを聞いて、みんながおもしろそうに同意した。

 俺は、藍の負担を考えるとあまり、やらせたくなかったけれど、渋々同意した。

 こんなことをさせたら、藍と他のメンバーが関わる時間も増える。

 きっと、惚れるやつも出てくるかもしれない。

 本当は嫌だけど......。

 一緒にいる時間も増える。



 「よし、朝火、藍さんと知り合いなら、明日相談してみてくれ」

 

 「わかった」



 俺は明日への期待を胸に心を踊らせた。