藍が俺のことを好き?そんなことがあってもいいのか?

 もはや、自分が真っ赤になっていることはわかっていた。

 藍も俺をちらりと見て、恥ずかしそうに顔を伏せてしまう。



 「本当、か?」



 一応。夢かもしれないから。

 確認しておきたい。



 「本当に決まってるじゃないですかっ.........!」



 ちょっと怒ったように言ってくる藍を見たら、もう限界だった。

 俺は藍を両手で包み込むようにして、抱きしめる。



 「あ、朝火さんっ!」



 藍が戸惑った声を出しつつも、俺の背中に手をまわしてくれる。





 「___俺も藍のことが好きだ。ずっと、前から」





 そういうと、藍は俺を見上げながら、首をかしげる。

 身長差で必然的に上目遣いになっているから、すごくかわいい。