「もう、本当に馬鹿な女。まあ、いいわ。やっちゃって」



 その言葉とともに体が突き飛ばされる。

 そして、女子生徒達が出ていったと同時に教室のドアがガチャリと閉まるのを聞いた。

 え、閉められた.......!?

 私は嘘だということを願って、ドアに手をかけてみるが、動かない。

 そうだ、桃園学校の教室の鍵は外からしか、閉められないし、開けられない。

 っていうことは........閉じ込められたってことだよね。

 どうしよう!?

 スマホは歌詞をはやく渡したかったから、部屋に忘れちゃったみたい。

 せめて、スマホさえあれば、誰かにメールを送ることもできたと思うのに.......。

 今、わかるのは、絶望的な状態ということだ。

 誰か、気づいてっ........!

 私は願うことしかできなかった。


 ♡♡♡