「こっちの掃除を手伝ってほしいの」



 その言葉に違和感を覚えた。

 土曜日で部活とか、委員会もないのに掃除?

 なんでだろう......?

 そういう、集まりとかがあったのかもしれない。

 きっと、そうだよね。

 そう思いつつ、私は女子生徒についていく。

 彼女が入っていったのは、教室だった。

 私も入ると、中には複数の女子生徒がいた。



 「連れてきた?」



 「連れてきたわ。ほんと、掃除なんて馬鹿みたいな理由に、よく騙されたわね」



 やっぱり。

 なんだか、違和感があったんだよね。

 だけど、後悔しても遅かった。