「ええええっ!?藍ちゃん、まさかっ」



 「そのまさかだよ!silentですっ」



 事前に一歌ちゃんが来ることはメールで伝えていたから、メンバーはだれも驚いていない。

 翔くんに続けて、秘密をばらすことになってしまったことを怒られるかなと思っていたけれど、『藍の友達なら』と言ってくれたんだ。

 本当に、silentのみんなの、寛大な心に感謝だよっ......!



 「あぁ、もう頭がパニックだよ.......」



 一歌ちゃんはもういっぱいいっぱいみたい。

 そんなときに追い打ちをかけるようで申し訳ないんだけど......。



 「私がなんで、silentと関わりがあるかというと.......silentの専属作家・アイだからですっ」



 「.............」



 急な私の言葉に、意味がわからなかったのか、一歌ちゃんは数秒、呆然とする。



 「え、えええええっ!?」



 ワンテンポ遅れて、一歌ちゃんが絶叫した。



 「な、なんで教えてくれなかったの、そんな大事なことっ!」