「っ........!」



 一歌ちゃん.......私の些細な変化に気づいていたんだ。



 「今日、話があるっていうのも、隠していること関連なんでしょう?」



 「い、一歌ちゃん.......っ」



 「わかってるよ。藍ちゃんが私に言いたくなくて隠したわけじゃないんだって。なにか、そうせざるをえない理由があったんだよね」



 一歌ちゃんの言葉に、ずっと我慢していた涙があふれた。



 「一歌ちゃんっ......ごめんねっ」



 泣きながらそういえば、一歌ちゃんはううん、と首を横にふる。

 なんでこんなに優しいんだろう。

 不甲斐ない私を許してくれるなんて、本当に優しい。



 「私っ......一歌ちゃんの友達で本当によかったっ......!」



 「偶然だね。私もそう思ってたよ」



 嬉しそうにそう言ってくれる一歌ちゃんにもう一度、ごめんね、と謝る。



 「じゃあ、放課後。全部、話してくれるの楽しみにしているよ」


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