とりあえず、朝火さんの名前があったわけだし、言うには言うけど。



　「藍ちゃん、困ったことがあったら言ってね。私、ほとんどなにもわからないけど、少しは力になれると思うから」



　考え込んでいる私を見て、一歌ちゃんが心配そうに言ってくれる。

　優しいな......よし、決めた。

　私、秘密を言おう。

　こんなに私のことを気にかけてくれるのに、自分の秘密は隠すとか、騙しているみたいだもん。

　全部、伝えよう。

　私は決意を固めた。