思わず声を上げながら、机に近づく。

 なにこれっ........!

 書いてあることはどうみたって、私への悪口で悲しくなった。

 だけど___。




 『神宮寺朝火先輩と天馬翔くんに話しかけるな』



 その言葉を見た瞬間、私は強い怒りを感じた。

 私の悪口は言ってもいいけれど、他の人も巻き込むのは許せない!

 よりによって、朝火さんと翔くんだなんて......!

 でも、なんでこんなこと言うの?

 私が誰と話したって、だめなんてことはないのに.......。

 みんなが、なにも言わない私のことをじっと見ているのが視線でわかる。



 「藍ちゃん.......こんなことをしたのはだれ!?ひどいよ、根拠もないこと言って.......!」



 一歌ちゃんが私が落ち込んでいるのに気づいたのか、そうやってクラスに問いかける。

 私も思ってた。これはだれがやったのかって。